就職活動中によく耳にするのが、有効求人倍率という言葉です。
よく聞く言葉ではありますが、具体的にどういったものかをご存知でしょうか。
これは、求職者1人に対して、概ね何件の求人があるのかを示した数値のことを言います。
有効求人倍率が1を超える時は求職者1人に対して、1件の求人がある時で、逆に1を下回る時は、求職者1人に対して1件以下の求人しかないことを意味します。
つまり、有効求人倍率が1以上の時は、比較的就職がしやすいということになり、1以下だと就職難だということになります。
この有効求人倍率は、厚生労働省が毎月公表しているので、誰でも簡単に確認することができます。
また、都道府県別や年齢別など、詳細を区分して確認することもできるので、仕事探しをする時には一度チェックしておくと良いかもしれません。
ただし、このデータを活用するにあたっては注意点もあります。
それは、有効求人倍率における「求職者」とは、ハローワーク)に登録している人数であるという点です。つまり、ハローワークにまったく登録することなく就職活動をしている人は、求職者の人数に含まれていません。
そのため、有効求人倍率はあくまでハローワークの登録情報による指標であり、必ずしも実情に即しているわけではないのです。
求職活動中は、あらゆる情報やデータに心を揺さぶられてしまいがちです。
しかし、有効求人倍率の数字に一喜一憂して踊らされてしまわぬように、その実態をしっかり認識した上で参考にするようにしてください。
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